玄米基礎編

玄米【無農薬 有機 特別 自然】どの栽培方法を選べばいいの?

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玄米【おすすめ・評判・口コミ】と選び方や購入注意点を解説!玄米のおすすめ製品や評判や口コミと初心者の方へ銘柄や品種や注意点からの選び方と値段の決まり方についてなどを解説しています...
ハク
ハク
こんにちは!ハクです。今回は玄米は無農薬がいいのかどうか教えて?
ゲン
ゲン
まずは玄米の栽培方法はそれぞれどんな特徴があるのか一緒に確認しよう…

玄米を購入するときに栽培方法によってどんな違いがあるのか気になることがありますが無農薬のものを選ぶのがいいのでしょうか?

玄米には無農薬栽培・有機栽培・特別栽培・自然栽培などがありそれらについてそれぞれどんな特徴があるのか調べてみましたので一つ一つ見ていけば無農薬のものを選べばいいのかその他の栽培方法のものを選べばいいのか判断できると思います。

玄米はなぜ無農薬がいいの?

玄米はなぜ無農薬で栽培されたものがいいのでしょうか?それは栽培過程で農薬が使用されている場合には健康と環境への影響が気になり無農薬はその影響を受けないため安心感があるからです。

農薬は作物の栄養価を損なう可能性があり無農薬の玄米は栄養素を保持しやすいため栄養価の維持につながり健康への良い影響があると考えられます。

また無農薬で栽培が行われることで土壌や河川への農薬の影響を最小限に抑えることができますので生態系や地域の環境への負荷を減らすことも期待されています。

玄米は無農薬じゃないとダメなの?

玄米は無農薬じゃないとダメなのでしょうか、、、愛知県衛生研究所の調査の結果市販の玄米(150検体)から主として殺虫・殺菌のために用いられたと考えられる18種類の農薬(延べ107農薬)が検出されています。

ただ食品衛生法の基準値に対してその濃度は0.001〜0.05ppm程度で定められている基準に対する割合は7%(平均)でした。ppmとは “parts per million” でmillion(百万)に占めるparts(割合)という意味で1ppmとは百万分の1のことです。

つまり0.001ppmとは10億分の1ということですので玄米10億グラムに1gの農薬が含まれていたということを意味しています。

ハク
ハク
50mプールの水量に目薬20滴分が0.001ppmなの?

それは100万kg=1,000トン≒50mプールの水量の重さに対して目薬20滴分の割合のことです。これを茶碗一杯分の玄米ご飯に換算すると茶碗一杯65gとして0.000000065gの農薬が含まれていることになります。

ゲン
ゲン
1日茶碗一杯の玄米ご飯を50年間毎日食べる量におよそ0.001(1/1,000)〜0.05(5/100)グラムの残留農薬が含まれるということになるなぁ…

1日茶碗一杯65gの玄米ご飯を50年間毎日食べたときに農薬が約0.001(1/1,000)〜0.05(5/100)g含まれるということです。

調査結果の数値は高いの低いの?

この調査結果の数値は高いのでしょうかそれとも低いのでしょうかどの程度健康や環境に影響するのでしょうか?あまり影響を感じないだろうという人もいるでしょうしあるのかもしれないという人もいることでしょう。

「この程度なら気にしない」という方もおられるでしょうし「ほんの少しでも農薬は口にしたくはない」という方もおられることでしょう。玄米を食べるとき無農薬のものを選ぶことで農薬の影響を受けないというメリットを感じることはできます。

ただこの数値なら絶対に無農薬じゃないとダメとも言い切れないようにも感じますがあとは他の条件つまり化学肥料の有無や価格・味や風味などとあわせて判断するのが良いと思いますがいかがでしょう。

無農薬玄米は美味しいの?

無農薬で栽培された玄米はより自然な風味や香りを感じることができますが美味しいのかどうかという点について無農薬であるから一概に美味しいとは言い切れません。

ただもちろん美味しいものはありますし農薬が残留していないとされるため安心してより純粋な味わいを楽しむことはできます。

玄米が美味しくなる要因は?

品種や保存状態や調理方法などさまざまな要因が味に影響しますので美味しいと感じるかどうかは無農薬栽培されているかどうかだけが原因とは言えません。ある人にとって美味しいと感じる味わいが他の人にとっても同じように美味しいと感じるわけでもありません。

無農薬で栽培された玄米が美味しいかどうかは個々の好みや食べる人の感じ方による部分が大きいと思われますので実際に試してみて自分自身の味覚に合うかどうかを確かめてみるのがよいでしょう。

有機栽培の玄米はどうなの?

有機栽培とは農林水産省によると以下のような方法を用いて行われる農業のことです。

有機栽培とは(農林水産省によると)

 化学的に合成された肥料及び農薬を使用しない

 遺伝子組み換え技術を利用しない

 農業生産に由来する環境への負荷をできる限り低減する

有機栽培では化学的に合成された農薬は使用しません。しかし除虫菊剤・メタアルデヒド粒剤(殺虫剤)銅や硫黄を成分とした薬剤・天敵や微生物などを用いた生物農薬・性フェロモン剤などは使用されることがあります。

有機栽培の玄米は有機農法に基づいて栽培されたもので化学的に合成された農薬や肥料は使用せず有機質肥料や自然の方法を用いて作物を育てます。

有機栽培では科学的に合成された農薬や化学肥料の使用制限があるため農産物に残留する化学物質の量が少なくなるとされていますので食品の安全性が向上します。

有機農法では土壌や地域の環境への負荷を最小限に抑えることが重視され土壌の健康を維持し生態系を保護するという取り組みも行われています。

有機栽培の作物は土壌の栄養状態や生育環境により栄養価が高く風味豊かで自然な栄養素のバランスが保たれていることが期待されています。

有機栽培の玄米は美味しいの?

有機栽培された玄米は美味しいのでしょうか?

品種や栽培方法、保存状態などのさまざまな要因が味に影響しますので有機栽培だから美味しいとは言い切れません。ただもちろん有機栽培された玄米の中には美味しいものはありますので実際に試してみて自分自身の味覚に合うかどうかを確かめてみる必要があります。

有機栽培と無農薬栽培の違いは?

有機栽培と無農薬栽培には次のような違いがあります。

有機栽培について

 化学的に合成された農薬や化学肥料の使用を抑え天然の有機質肥料や薬剤を使用し自然な方法を重視します。土壌の健康を保ち生態系を尊重しながら作物を栽培することが目指されます。

 一定の基準や規則に基づいて認証され有機JASや有機JONAのような認証基準に適合した農産物が有機製品として認められます。

無農薬栽培について

 無農薬は文字通り農薬を使用せずに作物を育てたものを指します。

 必ずしも有機栽培に準拠しているわけではありませんので農薬以外の化学肥料などは使用されている場合もあります。

有機栽培は化学的に合成された農薬や肥料の使用を制限しつつ土壌や環境に配慮して認証基準に適合している栽培方法を指しています。

一方で無農薬は農薬は使用していないが有機栽培の全ての基準に必ずしも適合しているわけではありませんので化学的に合成された肥料を使用している場合もあります。

有機栽培は化学的に合成されていない農薬は使われることがありますし有機肥料となる資材に有害とみなされるものが含まれる場合があります。無農薬であっても化学的に合成されたものや資材が有害とみなされるような肥料が使われることがあります。

ただもちろん無農薬で化学的に合成されたものや資材が有害とみなされるような肥料を使用していないものもあります。有機栽培で有害とはみなされない資材を使用した有機肥料を使用して無農薬栽培しているものもあります。

気になる場合は表示に頼らず一歩踏み込んでよく確かめて自分の嗜好に合うかどうかの判断をすることが大切です。

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特別栽培の玄米はどうなの?

特別栽培で育てられた玄米にはさまざまなものがあり有機栽培・無農薬栽培・自然栽培・特定の地域での伝統的な栽培方法または特別な肥料や栽培技術を用いたものなどが含まれる場合があります。

一般的に特別栽培で育てられた玄米は通常のものと比べてより自然で環境にやさしい栽培方法を採用しています。そのため農薬や化学肥料の使用を抑えたり土壌や環境を大切にしたりすることが特徴でより安全で栄養価が高いとされています。

ただし特別栽培の玄米は栽培方法や品質において一律ではなく生産者や地域によって異なりますので特定の製品について詳細を知りたい場合はその製品のラベルや認証情報・生産者からの情報を調べる必要があります。

特別栽培農産物とはその農産物が生産された地域の慣行レベル(各地域の慣行的に行われている節減対象農薬及び化学肥料の使用状況)に比べて節減対象農薬の使用回数が50%以下化学肥料の窒素成分量が50%以下で栽培された農産物です。

節減対象農薬と化学肥料双方の節減が必要です。なお節減対象農薬を使用しなかった場合「節減対象農薬:栽培期間中不使用」との表示になります。

出典元:農林水産省

特別栽培の玄米の安全性は?

特別栽培の玄米の安全性はその栽培方法や品質管理などによって異なりますがより自然で環境に配慮した方法で育てられているため一般的には高いといえます。

特別栽培の利点

 農薬や化学肥料の使用が少ないか不使用 特別栽培の玄米は通常の農薬や化学肥料の使用が少ないか不使用なのでそれらによる影響を減らすことができる

 健康への影響が少ない 健康への影響が少なく中には栄養価が高く健康に有益な玄米が生産されることがある

 環境にやさしい 環境に負荷をかける化学物質の使用を抑え土壌や水源を保護することに焦点を当てるため環境への影響が少ないとされる

 価格が安定する 農薬や化学肥料は使用することがあるので収量が確保でき人件費による価格上昇を防ぐことができる上自治体から補助金が出る場合もある。

生産者の信頼性を確認しよう!

特別栽培は適切な管理が重要で安全性については生産者が認証機関の規格や基準を遵守し品質管理をしっかりと行っているかどうかが大きく関係していますので選ぶ際には製品のラベルや認証情報から生産者の信頼性を確認することが重要です

自然栽培や自然農法とは?

自然栽培や自然農法は農薬や化学肥料を使用せず自然の力を活用して作物を栽培する方法です。この農法は有機農法の一形態として考えられることもありますが有機農法よりは自然な方法といえます。

自然栽培や自然農法の主な特徴

 農薬や化学肥料の不使用 自然栽培や自然農法では農薬や肥料を使用せず土壌の健康を維持する

 自然との調和 土壌の生態系を尊重し土壌中の有機物や微生物を大切にして土壌の健康が保たれる

 生態系との調和 自然の生態系と調和するために生態系を乱さないような作業方法や周囲の環境への配慮も行われる

 多様性の重視 単一作物ではなく多様な作物を混植することで生態系のバランスを保ち害虫の発生を抑制する効果があるとされている

 自然のサイクルを尊重 自然栽培や自然農法では自然のサイクルや季節の変化に合わせ化学物質に頼らず自然の力を利用することを目指している

自然栽培は除草して耕しますが自然農法では雑草は生やしたまま刈り取るだけで耕さないことが特徴です。さらにどちらも栽培期間中にどんな農薬も使用しませんしどんな肥料も一切使用しません。

自然栽培や自然農法の現状

自然栽培や自然農法は環境にやさしく健康にも配慮した栽培方法として注目されています。しかし農産物の収量や品質は自然の力を引き出すことのできる熟練した農家とそれに適した環境などが必要となります。

ゲン
ゲン
自然栽培や自然農法は環境にも健康にも優しいのでとっても注目されているよ!

安心安全を求めればこれらの農法で作られた玄米が最も選ばれるべきものですが一般の消費者としては供給面や価格面からみてまだまだ手に入れにくいものとなっています。

玄米で無農薬・有機・特別栽培米の10kgの価格は?

玄米の価格は品種や生産地・生産者の規模や農法・市場の需給などさまざまな要因によって大きく異なります。無農薬・有機栽培・特別栽培米といった異なる栽培方法や品質基準が適用された玄米は通常の玄米よりも価格が高くなることがあります。

一般的な目安として無農薬や有機栽培の玄米は通常の玄米よりも価格は高く設定されています。また特別栽培米は特定の栽培方法や品質基準を満たしているためそれらに応じて価格が高くなることがあります。

地域や販売者によって価格が異なりますが一般的には無農薬や有機栽培の玄米は通常の玄米よりも数割から倍程度高い価格設定がされています。特別栽培米については品質や栽培方法によって価格が異なるためより幅広い価格帯が考えられます。

価格は地域・流通経路・ブランドなどによって異なるため特定の商品の価格を知りたい場合は販売元やオンラインストアなどで直接確認することが推奨されています。

玄米10kgの価格は?

玄米の10kgの価格を実際に調べてみると特に農薬や肥料について謳われていない慣行栽培されたのもは3,000円程度からみられます。次に特別栽培の玄米は3,400円から見つけることができました。

無農薬や有機栽培に関しては7,000円前後からですがその人気の高さと希少性からこのように高価なものとなっています。自然栽培や自然農法はさらに希少性が加わりますので10,000円くらいからと高価になります。

本当に様々ですので自分の嗜好にあう玄米を見つけるには色々と試してみる必要がありそうです。諸物価高騰のおり価格は変動しておりますので参考程度にとどめておいてくださいればと思います。

下のボックスからは玄米にご興味がおありの方におすすめの品をご紹介しており内部リンクしておりますのであわせてお読みくださいますようご案内します。

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あとがき

玄米は慣行栽培・特別栽培・有機栽培・無農薬栽培・自然栽培されたものに分けられます。どの栽培方法を選べばいいのかというと農薬や化学肥料からの健康や環境への影響を考えると自然栽培されたものが最も相応しいといえます。

自然栽培された玄米は安心で安全ですが熟練した技術が必要なため品薄なため価格が高くなる傾向があります。時々なら良いのですが毎日となると金銭的な負担が高くなりますし安定して手に入れることも難し状態といえます。

つぎに無農薬栽培されたものは安心して摂取できますが化学肥料が使われていることがありますのでよく確かめてみる必要があります。

化学肥料の使用には生産性を向上させるという点においては大きなメリットがある一方で水質や土壌環境や生態系への影響とその直接的・間接的な健康リスクがあるとされています。

化学肥料が使われていても気にならなければ無農薬だけの表示のものを選ぶことができますが無農薬無化学肥料や有機栽培同様にやや高価なものとなっています。

価格面からみると一般慣行栽培されたものが購入しやすさでは一番良いのですが玄米の場合は白米のように精米しないので農薬を多く含んでいるかもしれないという不安が感じられることがあります。

ただ濃度は0.001〜0.05ppm程度でそれほど心配する程度でもないようですので個人の感覚にもよりますが絶対に避けなければならないというほどでもないように思われます。

気になる方は特別栽培の玄米を選ぶことで一般慣行栽培よりは高いもののこなれた価格で購入することができます。

やみくもに無農薬のものがいいというよりは価格面を含めた購入のしやすさや風味や香りなど嗜好に合うものを選ぶということも考慮に入れてみても良いかもしれません。

そのほうが一時的なマイブームで終わらせるのではなく玄米と長く付き合えるコツとなるようにも思えますし玄米は多種多様ですのでいろいろなものを幅広く選択肢とすることで美味しさや香ばしいさを楽しむことができます。

何に価値を置くのか優先順位を決めて試してみて納得の玄米を選んでいくとそれぞれご自身の好みに合った納得のいく玄米を見つけることができなすので試してみてください。よりよい玄米ライフをお楽しみくださればと思います。

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