玄米基礎編

玄米の炊き方【普通の鍋・圧力鍋・土鍋】びっくり炊きも解説!

※早速玄米のおすすめ製品や美味しい食べ方にご興味がおありの方には内部リンクされたページでご紹介しておりますので下のボックスからお進みいただきあわせてお読みくださいますようご案内いたします。

玄米の食べ方|おすすめ製品と美味しく食べ易くする方法を紹介玄米の食べ方やおかずのおすすめと注意点や食べ合わせとアレンジ料理で簡単なものや食べやすくする方法等について解説しています...
ハク
ハク
こんにちはハクです!炊飯器での炊き方はわかったよ!今回は鍋での炊き方を教えてくれる
ゲン
ゲン
こんにちはゲンです。これまでも鍋での炊き方についてはある程度説明してきたけど新しい情報も含めてまとめておくよ!

玄米を炊くときにあえて鍋を使って炊く方法を解説するのは鍋で炊くメリットがあるためでもっと美味しく玄米を炊き上げることができるようになりそのこと自体を楽しめるようになります。

炊飯器に変わる何か良い方法を探しておられる方には有意義なものになると思いますのでお時間の許す限り最後までお読みいただければと思います。

玄米は鍋で炊ける?

玄米を鍋で炊くと風味豊かなご飯となりますしガスコンロであれば強い火力が使え直感的に火力の調整ができて水加減や炊飯時間を自分で調整できるため好みの硬さに仕上げることができますしお焦げを作ることなども愉しめます。

ただ火加減の調整が必要ですので鍋を火にかけてる間は近くで様子を見守らなければなりませんし浸水時間や蒸らし時間を含めるとスイッチ一つで炊き上がるような炊飯器と比べると手間暇が必要とはなります。

ただ自分なりに工夫をしながら行った炊飯が上手くいけば身近な人に喜ばれますしさらに美味しくしようという意欲が湧いてくれば楽しめるようになりますのでいつもは難しい場合には時々でも挑戦してみてはいかがでしょう。

普通の鍋で玄米を炊く方法は?

普通の鍋でも玄米ご飯は美味しく炊けますが手元にある鍋でやってみるときは中でも厚手のものを選んで行います。

まずは玄米を水が濁らなくなるまで2〜3回程度洗いますが浸水するときに水分を早く染み込ませたい場合は玄米の種皮などを傷つけるためにゴシゴシと洗うか泡立て器のようなものを使い強めに攪拌させます。

次に浸水(浸漬)させますが時間は常温で6〜8時間で冬場や夏場で水の腐食が心配な場合は冷蔵庫で行いますがその場合は12時間程度行って後はできればザルにあげて水を切ります。

浸水しているときに玄米の栄養素が水に溶け出しますがそのままの水で炊けば溶け出した栄養素は炊き上がり後には玄米に戻りますが農薬やヒ素が玄米に残留していた場合それらも水に溶け出しますので一旦水を切り炊くときには新しい水を加えて炊きます。

長年自然栽培されたような土地で採れた信頼できる玄米や検査済みのものであれば浸水した水で炊くのは問題ありませんのでその水を炊くときに使いますが一旦水を切ってその水は捨てずに炊きときにその水を計量して加えます。

炊くための鍋に玄米を移したら最初に計量した玄米1合の量に対してカップ1.5倍程度の水を加えたらお好みで塩を玄米1合に対して一つまみ〜小さじ1/2杯程度加えますがそうすることで水分の吸収が良くなり玄米特有の香りをまろやかにし旨みが引き出されます。

蓋をして強火にかけて沸騰したら弱火にして20〜30分程度炊き水分がなくなったら火を止めて蒸気を飛ばすためと下の方の水分の多い部分と表面の部分を均一にするために混ぜたら蓋をもう一度かぶせて15分程度そのまま蒸らします。

蓋を開け炊きたての香りを楽しんだら茶碗などによそい美味しくいただけますので興味のある方は鍋で炊くことも試してみてください。

玄米を普通の鍋で炊く方法

 洗米する 水が濁らなくなるまで2〜3回

 浸水する 6〜8時間 冬場や冷蔵庫で行う場合は12時間程度

 水を加える 玄米1合につき水をカップ1.5杯 270ml

 お好みで塩を加える 塩を入れるときは玄米1合に一つまみ〜小さじ1/2杯程度

 蓋をして 最初は強火 沸騰したら弱火で20〜30分程度

 水分がなくなったら混ぜた後蒸らす 15分程度

玄米をIH調理器で炊く方法は?

IH調理器(クッキングヒーター)で鍋を使い玄米を炊く方法は上の「普通の鍋で玄米を炊く方法は?」に準じますが蒸らしの時に保温機能を使いさらにふっくらと炊き上げます。

温度センサーが付いている場合は設定温度に火力を自動調節してくれて強火と弱火のコントロールができますのでタイマーとともに活用します。

下に土鍋での玄米の炊き方も解説していますがIH調理器では通常の土鍋は使用できませんが底面に金属プレートなどが埋め込まれたIH対応の土鍋も売り出されておりますのでよければ試してみてください。

玄米を鉄鍋で炊く方法は?

玄米を鉄鍋で炊く方法は普通の鍋で炊く方法に準じますが玄米ご飯に鉄分が移るため鉄分補給にもなりますので貧血気味の方にはおすすめです。

遠赤外線効果が高いので芯まで火が通りやすいのでふっくらと炊け保温性が高いので蒸らしがしやすく冷めにくいため暖かさが持続しますし香ばしいお焦げが作りやすいという特徴があります。

南部鉄器など人気があり底面が調理器と密着することとサイズが合っていれば基本的にはIH調理器に対応しています。

鋳物ホーロー鍋で炊く方法は?

玄米を鋳物ホーロー鍋で炊く方法は取扱説明書を参考にしますが無い場合は普通の鍋で炊く方法に準じます。熱伝導率が良く保温性も高いので芯まで火が通りやすく蒸らしもしっかりできて香ばしいおこげも作りやすく風味を損なわずに炊き上げられます。

ストウブ・ル クルーゼ・バーミキュラ・ティファールなど鋳物ホーロー鍋は種類も豊富でIH調理器対応もあり玄米の栄養価を引きだし美味しく炊き上げてくれます。

玄米を無水鍋で炊く方法は?

無水鍋は鍋の中で蒸気が循環することで温度を高く均一に保つことができ素材本来の栄養素を逃がさずに美味しく調理できるという特徴があります。

玄米を炊くときはほぼ普通の鍋で炊くときと同じですが一旦沸騰した後はほたる火(極弱火)にして50分程度加熱して蒸らしにも20〜30分かけます。

炊き方は玄米を洗米して5時間以上浸水したら無水鍋に入れ玄米1合にカップ1.5杯分の水を加え強火にかけ沸騰したらほたる火(極弱火)で50分加熱したあと火を止めて20〜30分蒸らし蓋を開け鍋の底の方からほぐして切るように混ぜたら出来上がりです。

玄米を無水鍋で炊くときの手順

 洗米する 水が濁らなくなるまで2〜3回

 浸水する 5時間以上

 無水鍋に移し水を加える 玄米1合につき水をカップ1.5杯・270ml

 蓋をして炊く 最初は強火 沸騰したらほたる火(極弱火)で50分程度

 蒸らす 20〜30分程度蒸らす火を止める 

 混ぜる 蓋を開け鍋の底の方からほぐして切るように混ぜる

さてここで美味しい食べ方や玄米のおすすめ製品ご興味がおありの方には内部リンクされたページでご紹介しておりますので下のボックスからあわせてお読みくださいますようご案内いたします。

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玄米の圧力鍋での炊き方は?

玄米を圧力鍋で炊くと粒がそのままでふっくらと炊き上がり栄養価が逃げにくく圧力や調理時間を調整することで好みの硬さにすることができ短時間で炊き上げることができます。

ただ慣れるまでは火加減や水加減や加熱時間の調整が上手くいかずに硬かったりお焦げを作ってしまうことがありますので操作方法をしっかりと理解してから行う必要がありますが上手くいけば美味しく炊き上がりますのでプロセスを楽しんで行うことが大切です。

玄米を圧力鍋で炊くときの手順は?

玄米をよく洗ったあと6〜8時間程度浸水させたら水を切り鍋に移し玄米1合に対してカップ1.4杯程度の塩素を抜いた浄水かミネラルウォーターと好みによって塩を玄米1合に対してひとつまみ〜小さじ1/2杯を入れたら取扱説明書をよく読んで蓋をしっかりとセットします。

始めは強火で加熱し圧力がかかってきたら弱火にし15〜20分程度加熱したら火を止め圧力が自然に下がるのを待って完全に下がったら蓋を取りよく混ぜたらもう一度蓋をして15分程度蒸らしたらでき上がりです。

玄米を圧力鍋で炊くときの手順

 洗米する 水が濁らなくなるまで2〜3回

 浸水する 6〜8時間 冬場や冷蔵庫で行う場合は12時間程度

 鍋に移し水を加える 玄米1合につき水をカップ1.4杯・250ml

 塩を加える 玄米1合に一つまみ〜小さじ1/2杯程度

 蓋をして炊く 最初は強火 圧力がかかったら弱火で15〜20分程度

 蒸らす 火を止め圧力が完全に下がったら蓋を取りよく混ぜた後蓋をして15分程度蒸らす

玄米を圧力鍋で炊くときの水加減は?

玄米を6〜8時間充分に浸水したときに圧力鍋で炊くときは高圧で短時間で炊き上げるため加える水の量は土鍋や普通の鍋で炊くときよりもやや少なくて済み通常玄米1合に対してカップ1.5杯で270ml程度のところ1.4杯で250ml程度とします。

圧力鍋を使うとき浸水時間をしっかり取った玄米はふっくらとしてもちもちとした食感を味わえますので圧力鍋で調理時間は短縮しますが浸水することまで短縮あるいはなしにするとデメリットは多くなります。

玄米を圧力鍋で炊くときの水加減(充分浸水したとき)

 玄米1合のとき 水をカップ1.4杯(250ml)程度

 玄米2合のとき 水をカップ2.8杯(500ml)程度

 玄米3合のとき 水をカップ4.2杯(760ml)程度

 玄米4合のとき 水をカップ5.6杯(1,010ml)程度

玄米をすぐ炊きたい時は圧力鍋がいいの?

玄米をすぐに炊きたい時には圧力鍋は相応しいと言えますが高圧にすることで水の沸点を上げるので短時間で火を通すことができふっくらと炊き上がり栄養価を逃さないというメリットがあるからです。

ただ浸水しないと硬く炊き上がったり炊きムラができたり芯まで火が通らないことがありますので浸水は6〜8時間することは推奨されています。

浸水なしの玄米を圧力鍋で炊くときどうする?

浸水しないで玄米を圧力鍋で炊く場合は浸水したときに比べて水は多めに入れて圧力は高めに設定し最初中火で沸騰させることで玄米にじっくり水分を浸透させる時間を作り加熱する時間と蒸らし時間は長めにします。

短時間で炊き上がるというメリットは失われますが炊き直しや圧力鍋を使った下に解説するびっくり炊きをすることなどで硬い炊き上がりや炊きムラや芯が残ることなどは解消されることがあります。

浸水なしの玄米を圧力鍋で炊くときの水加減は?

浸水なしで玄米を炊くと硬くパサパサとした食感となることがありますので水は通常よりも多めにしますが玄米1合に対してカップ1.4杯程度のところを1.5〜1.7杯程度加えますが最初は1.6杯程度で試してみるのが良いかもしれません。

水を多めに入れてゆっくりと加熱していきますので加熱時間が長くなることで焦付きには注意しなければなりませんが少量の米油などを加えることで対策になることがあります。

浸水なしの玄米を圧力鍋で炊くときの水加減

 玄米1合のとき 水をカップ1.6杯(290ml)程度 1.5杯(270ml)〜1.7杯(310ml)の範囲内で加える

 玄米2合のとき 水をカップ3.2杯(580ml)程度 3杯(540ml)〜3.4杯(610ml)の範囲内で加える

 玄米3合のとき 水をカップ4.8杯(860ml)程度 4.5杯(810ml)〜5.1杯(920ml)の範囲内で加える

 玄米4合のとき 水をカップ6.4杯(1,150ml)程度 6杯(1,080ml)〜6.8杯(1,220ml)の範囲内で加える

玄米を土鍋で炊く方法は?

玄米を土鍋で炊くとふっくらとしてとても香ばしい香りがして炊くときの音や美しい炊き上がりに旨味などを五感で楽しめます。

土鍋は熱伝導が良く遠赤外線効果もあり玄米一粒一粒をしっかりと加熱できるため炊き上がりが良く風味豊かで玄米本来の旨味が引き出されて保温性も良く炊き上がった後の蒸らしもしっかりできて炊き上がった玄米ご飯が温かいまま長持ちします。

玄米を土鍋で炊くときの手順は普通の鍋で炊くときと概ね同じですが土鍋は水分を吸収しやすいので炊くときに加える水の量をやや多めにし玄米1合につき水をカップ1.6杯290ml程度とします

玄米を土鍋で炊くときの手順

 洗米する 水が濁らなくなるまで2〜3回

 浸水する 6〜8時間 冬場や冷蔵庫で行う場合は12時間程度

 土鍋に移し水を加える 玄米1合につき水をカップ1.6杯・290ml

 塩を加える(お好みで) 玄米1合に一つまみ〜小さじ1/2杯程度

 蓋をして炊く 最初は強火 沸騰したら弱火で15〜20分程度

 蒸らす 火を止める 蓋を取りよく混ぜる 蓋をして15分程度蒸らす

玄米を土鍋で炊くときの水加減(充分な浸水あり)

 玄米1合のとき 水をカップ1.6杯(290ml)程度

 玄米2合のとき 水をカップ3.2杯(580ml)程度

 玄米3合のとき 水をカップ4.8杯(860ml)程度

 玄米4合のとき 水をカップ6.4杯(1,150ml)程度

浸水なしの玄米を土鍋で炊く方法は?

土鍋で浸水していない玄米をふっくらと炊き上げることは簡単ではありませんができる限りやってみるとするとまず洗米のときゴシゴシとこするようにするか泡立て器のようなもので混ぜるようにして玄米の種皮などに傷をつけて水分ができるだけ染み込みやすくします。

炊くときには加える水の量を通常より多くして炊き時間を通常より長くし炊き上がって混ぜた後の蒸らし時間を通常より長くします。

ふっくらと炊き上がれば良いですが硬かったり芯が残るようなことがあれば炊き直しをしますがもう一つの方法としては土鍋を使ってびっくり炊きをすればうまくいくことがあります。

玄米を炊くときの方法 びっくり炊き!とは?

びっくり炊きとは玄米を浸水することなくふっくらと炊き上げる調理方法で常識では考えられない方法を使って美味しく炊き上げるのでびっくりすることから名付けられたとされています。

ハク
ハク
びっくり炊きっていう炊き方があるんだね

江戸時代から秋田地方で行われていたとされており生活の中から生まれた知恵で一旦炊いて水分がなくなって熱々の時に冷たい水を注ぎ急激に冷やすことで玄米の表面の皮の部分に亀裂を入れます。

その状態で軽く混ぜた後再度炊くと玄米の芯まで水分が染み込んでふっくらと炊き上がるという二度炊きする調理方法です。

ゲン
ゲン
ホントびっくりだね!浸水しない炊き方だからマスターすると時短できていいよ!

びっくり炊きでは浸水なしですので浸水による栄養価の軽減がなく食べたい時に炊飯できもちもちとした食感で美味しくいただけますが炊飯している間は所要時間の30〜50分程度慣れるまでは目が離せません。

びっくり炊きで玄米ご飯を炊く方法は?

玄米を計り洗米したあと鍋に入れ玄米1合につき1.5カップ(270ml)の水を加え強火にかけて沸騰してきたら弱火にし水分がなくなるまで煮詰め焦げるようなパチパチとした音がしてきたら玄米1合につき1カップ(180ml)の水を入れ軽く混ぜます。

その後は中火で加熱し沸騰してきたら弱火にして水分がなくなってきたら火を止め蓋をしてコンロから降ろして15分程度蒸らしたら完成です。

鍋は選びませんのでどんな鍋でも可能ですが玄米の品種によっても違いがありますので最初は下のようにやってみてください。

上手くいけばそれで良いですが上手くいかなかったら水加減や火加減や蒸らし時間を工夫して調整して何度でもやってみてちょうどいい具合を見つけていくというような柔軟さも必要となります。

びっくり炊きの仕方

 玄米を洗い鍋に移す

 玄米1合につき1.5カップ(270ml)の水を加え強火にかける

 沸騰したら弱火にする

 パチパチと音がしてきたら玄米1合につき1カップ(180ml)の水を入れ軽く混ぜ中火で加熱する

 沸騰したら弱火にする

 水分がなくなったら火を止め15分程度蒸らす

※玄米のおすすめ製品や美味しい食べ方にご興味がおありの方には内部リンクされたページでご紹介しておりますので下のボックスからあわせてお読みくださいますようご案内いたします。

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あとがき

どのご家庭にもある普通の鍋などで玄米を炊く方法をお伝えしましたが玄米専用の電気炊飯器がなければ玄米は炊けないということはもちろんありませんので試してみてください。

電気炊飯器であればどなたでもスイッチひとつで美味しく炊けますので本当に便利ですがもっと美味しく自分らしく炊きたい方には鍋での炊飯は向いていますし調理のプロセスを楽しめますしひとつの趣味としても奥の深いものがあります。

ある鍋で炊き方を習得したら後はその応用ですのでいろいろな鍋でチャレンジしてみてお気に入りの方法を見つけるのも良いですしびっくり炊きもいろいろな鍋で応用できますのでよければ試してみてください。それでは良い玄米ライフをお楽しみくださいませ!

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